北海道北端の網走刑務所殺人傷害8年の刑で服役していた橘真一は、所内で起った脱獄騒ぎには眼もくれず、雑居房の仲間たちの羨望の眼差しに送られて仮出獄となったさしあたって行くあてもない橘は「社長が俺の保釈金を出してくれる筈だ」という病身の葉山の願いをかなえてやろうと、釧路港の志村運送店へ赴くが、そこは運送店とは名ばかりでオンボロトラックが一台あるきり、とても保釈金を出す余裕などなかったそんなところへ、オホーツク海側の港町に荷物を運べば莫大な費用を出す、という男・安川と金田がやって来たちょうど思案にくれていた橘は、葉山の保釈金を得るために、その危険な仕事を買って出たのだが… 详情